補聴器と磁気誘導ループ
補聴器は音を増幅する機械です。
しかし、一部の補聴器には誘導コイルが内蔵されている機種があります。
その機能を使えば、磁気情報を音に変換して補聴器で聞くことができます。
なんだか理科の授業みたいな話ですが、そういうことです。
誘導コイルの機能は、主にろう学校やホールなどの公共の施設で使用されることが多いです。
音の代わりに磁気を拾うことになるので、音情報を磁気として発生させる設備が必要になります。
図のように、磁気は「磁気ループ」と呼ばれる設備の近くにいないと補聴器で拾うことができません。
そのため、ホールなどでは磁気誘導ループ席などを設けて、音以外の方法で補聴器まで音を届けられる席を用意しています。
もし磁気コイルが入った補聴器をお使いの場合は、試してみてはいかがでしょうか。
補聴器での磁気コイルの設定方法や、その際の調整については、「調整者」を対象とした記事ではありますが、こちらの記事にまとめています。
興味のある方はご覧ください。