入出力特性グラフの読み方

補聴器からどのような音を出しているかを示すグラフの一つに、入出力特性グラフというものがあります。

こんなグラフです。

一つの周波数につき1本の線で描かれます。横軸に補聴器への入力音の大きさ、縦軸に補聴器からの出力音の大きさを表しています。つまり、どんな大きさの音がどのぐらい大きくなるかを示しています。

線の色で分けられているように、傾きの違う4つの線でできています。傾きごとにタイトルをつけると、下のグラフになります。

A.エクスパンション

補聴器の利得の変化が大きな領域です。例えば、入力音が10dB大きくなったら、出力音は10dB以上大きくなります。

エクスパンションは、小さな音に対して行う機能です。難聴者は、小さな音が聞こえません。つまり、小さな音の音量が変わったところで変化はわかりにくいものです。そこでエクスパンション機能によって、小さな音の変化を目立たせることで、小さな音に対しての聞こえを改善します。

 

B. リニア増幅

補聴器の利得が線形に変化する領域です。例えば、入力音が10dB大きくなったら、出力音も10dB大きくなります。

 

C. ノンリニア増幅

圧縮のかかっている領域です。例えば、入力音が10dB大きくなったとしても、出力音10dB大きくなることはありません。

それは、難聴者の場合、健聴者よりも小さな音の変化に敏感に反応してしまう、つまり、少し音が大きくなっても、すごく音が大きくなったと感じてしまうこと(補充現象と言います)を回避するための工夫です。

 

D. 出力制限

補聴器の出力制限がかかっている領域です。補聴器は出力制限以上に大きな音を出しません。難聴になったとしても、大きな音は不快に感じますし、大きすぎる音は耳を痛めてしまいます。その対策として、補聴器には出力制限が設けられています。

 

入出力特性グラフから読み取れる補聴器のパラメータについては「入出力特性グラフから読み取る補聴器の特徴」をご覧ください。

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