補聴器のピーピー音のしくみと対策
補聴器を使っていると、補聴器から「ピーッ」という音がする場合があります。
それは「ハウリング」や「フィードバック」と呼ばれる現象によって発生する音です。
補聴器を使っている方には、静かな場所で音をよく聞きたいのに、ハウリングが止まらず困ってしまう、周りの方に注意されてしまって心苦しいというような体験があるのではないでしょうか。
今回は、ハウリングのしくみと、補聴器のハウリング対策方法についてまとめます。
ハウリングのしくみ
ハウリングは、マイクで拾った音を大きくする機械で発生する可能性があります。
マイクで大きくなった音やスピーカーやイヤホンから出て、またマイクに戻ってしまうと、その音は増幅を繰り返してしまいます。
その結果が、「ピーッ」という音になるのです。
カラオケなどスピーカーにマイクを近づけた時に、同じような経験をされた方がいるのではないでしょうか。
補聴器は、マイクとイヤホンの距離が近いため、特にハウリングが生じやすい機械です。
特に以下のような場面でハウリングが生じやすいです。
- 補聴器に手を近づける(髪をかき分けるなど)
- 電話をかける
- 補聴器を装着時(補聴器装着後に電源を入れることをオススメします)
- 補聴器の音が耳から漏れる(しっかり装着できてない)
ご注意ください。
補聴器のハウリング対策
対策方法には、「自分で行える方法」と「調整者にお願いする方法」の2種類があります。
目次
自分で行える対策
まず、自分で行う方法です。
1.補聴器をしっかりと装着する
ハウリングは音漏れが原因で生じます。
耳せんがしっかりと入っているか、耳あな補聴器の場合はずれていないかをしっかりと確認してください。
自分で難しい場合は、周囲の方に確認してもらいましょう。
2.ボリュームを下げる
これは本末転倒な対応にはなってしまいますが、ボリュームが大きいほどハウリングが生じやすいのは事実です。
ハウリングが生じない、けど音は聞くことができるというボリューム設定が重要です。
調整者にお願いする方法
補聴器を使っている中でハウリングの頻度が多くなってきたら、販売店で調整をお願いしましょう。
その際、どのような調整の選択肢があるかを紹介します。
どれを採用するかは基本的には調整者の方にお任せしましょう。
※ 各項目の無料/有料は、個人の見解です。
1.補聴器の音を調整する(無料)
補聴器でハウリングが生じやすい音にはある特徴があります。
耳の構造上、だいたい3000 Hzぐらいの周波数で起こりやすいです。
なので、その周波数での出力を下げるように調整が入ります。
2.補聴器の形を調整する(一部有料)
オーダーメイド補聴器の場合の対応です。
補聴器の形と耳の形が合っていない場合は、音漏れが原因のハウリングが生じやすくなってしまいます。
その場合は、補聴器の形の調整が効果的です。
形を大幅に変更する場合は、有料になる場合があります。
3.イヤモールドを注文する(有料)
耳かけ型補聴器、またはポケット型補聴器で耳せんを使用している場合の対応です。
イヤモールドとは、耳の形に合わせた耳せんです。
音楽番組で歌手の方が付けている耳せんのようなものです。
耳せんと比較して、イヤモールドは音漏れを防ぎ、ハウリングが生じにくくなると思います。
4.ハウリング抑制機能をONにする(無料)
デジタル補聴器の中には、ハウリングを検知して抑制する機能が内蔵している機種があります。
その補聴器の場合は、機能をONにすることでハウリングを防ぎます。
ただし、補聴器によっては、ハウリング抑制機能が音声など他の音に影響してしまう場合があります。その影響を嫌がり、機能をOFFにしている調整者の方もいると思います。
以上が補聴器のハウリング対策になります。
補聴器のハウリングは、補聴器が抱える問題の中でも、最大級でやっかいな問題だと思います。
ハウリングが生じないような対策を行い、快適な補聴器ライフにつながればと思います。
2018年は過渡期でしょう、もう少し時間をかけて
新製品を開発してください。
集音器の価額はその製品の価値で決りアフタ-メンテで
+アルファで決ります。
コストはその内容+アルファです。
海外某メ-カ-いずれ量産標準品・集音器を主体にしなければ自動車と
同じ道をたどります、どこにも出来ない製品を無限大に追従不可能品を開発そして
専門分野で出来ない良い製品を、期待いたします。