補聴器と集音器の違い
補聴器を調べていくと、「集音器」という補聴器と同じような機械が出てくると思います。
確かにどちらも音を大きくする機械です。
結論をまず書いておきます。
耳が悪いときに使うべきなのは「補聴器」です!
「補聴器は高いから集音器でいいや」はNGです!
補聴器と集音器の違い
定義としての違いは、医療機器として認められているかどうかです。
もちろん補聴器が医療機器です。
言葉にすれば一言ですが、これが使う人にとっては大きく異なります。
医療機器とは
医薬品医療機器等法という法律に以下のように記載されています。
医療機器とは、人若しくは動物の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人若しくは動物の身体の構造若しくは機能に影響を及ぼすことが目的とされている機械器具等であって、政令で定めるものをいう。
つまり、身体のマイナスな点にプラスに影響する機械ということです。
しかも、法律・政令で定められちゃってるんです。
なので、その分補聴器の方が難聴を助けることに対してシビアに作られています。
ちなみに医療機器は医療効果を誇示する宣伝はNGです。
なので、新聞や雑誌にあるような「聞きやすくなります!」みたいに書いてある広告は集音器の広告です。そんな広告は正直色々とOUTです。鵜呑みにしない方が良いでしょう。
補聴器は医療行為に使用できる
そして医療機器ということで、医師の医療行為に使用することができます。
集音器を渡す医師はいません。いたら怖いです。
その事実からも、耳が悪いことに対処したいのであれば補聴器を使うべきです。
効果を確認できる
医師は集音器を使用しないので、診断にも使えません。
つまり、耳の悪さがどのぐらい良くなったかを判断してもらえないんです。
せっかく安くないお金を出して買ったのだから、しっかりと効果があると知りたいと思います。
そのためにも、補聴器を使うべきです。
集音器の方が実費は安いけど・・・
たしかに集音器の方が安いです。
それは完成までの手間や関わる人が補聴器に比べて少ないからです。
補聴器は法律・政令に則るように開発・製造されています。費用がかかり、値段が高くなるのも当然です。
つまり言いたいことは「安かろう悪かろう」ってことです。
じゃあ集音器って・・・?
別に集音器のすべてが悪者と言いたいわけではありません。
「補聴器が高いから集音器でいいや」という使い方がNGと言いたいだけです。
集音器は健聴者が小さな音をより聞こえやすくするためには効果的ではないかと思います。
ちゃんと機械の目的として住み分けされているはずなんです。
しっかりと機械の目的を把握し、目的に見合った使い方がされることを願っています。