難聴とは、音が聞こえる能力が衰えた状態を言います。

具体的な定義としては、正常な状態を0 dB HLと設定した“聴力レベル”と言う聞こえの程度を示すレベルが、25 dB HL以上になると難聴と分類されます。

聴力レベルは、耳鼻科などオージオメーターと呼ばれる測定機器がある医療機関で測定できます。

難聴と一言で言っても、程度や種類によって分類ができます。

それらの分類によって、治療方法や補聴器の選び方が変わります。

ここでは、難聴の分類について詳しくまとめます。

 

難聴の程度による分類

難聴の程度は、先ほど言った聴力レベルによって表すことができます。

聴力レベルの値によって、下表のように難聴の程度が分類されています。

難聴の種類 聴力レベル[dB HL]
軽度難聴 25以上 40未満
中等度難聴 40以上 70未満
高度難聴 70以上 90未満
重度難聴 90以上

 

ここで聴力レベルは、複数の周波数で測定した結果の平均です。

平均の方法については、別の記事にまとめています。

このような分類は、2014年に日本聴覚医学会難聴対策委員会によって分類されているものです。

それぞれの難聴の種類についても、詳細が書かれているので引用します。

軽度難聴

小さな声や騒音下での会話の聞き間違いや聞き取り困難を自覚する。会議などで の聞き取り改善目的では、補聴器の適応となることもある。

中等度難聴

普通の大きさの声の会話の聞き間違いや聞き取り困難を自覚する。補聴器の良い 適応となる。

高度難聴

非常に大きい声か補聴器を用いないと会話が聞こえない。しかし、聞こえても聞 き取りには限界がある。

重度難聴

補聴器でも、聞き取れないことが多い。人工内耳の装用が考慮される。

以上のように、高度難聴までなら補聴器での聞き取りの改善が期待されます。

しかし、重度難聴でも聞き取りの改善はできないまでの、音の有無を区別する目的で使用することもあるようです。

 

難聴の種類:難聴になった経緯による分類

難聴は、難聴になった経緯による分類として、「老人性難聴」「先天性難聴」「突発性難聴」の3種類に分類できます。

老人性難聴

加齢によって生じる難聴で、ほぼ全ての人が対象者になります。

音は耳の中にある無数の細胞によって感じ取っています。

それらの細胞が加齢によって死滅することによって、音が聞こえなくなっていきます。

特に、高い音を聞き取る担当の細胞から死滅していくため、加齢とともに高い音から聞こえにくくなっていくのが老人性難聴の特徴です。

補聴器のメインターゲットにもなる難聴の種類です。

 

先天性難聴

生まれつき、特に言語習得前から難聴である場合、先天性難聴と呼ばれます。

難聴は遺伝性が強く、先天性難聴の方の子どもは高い確率で先天性難聴であるようです。

先天性難聴には、言語を習得するために、音を少しでも多く聞こえるようにしたほうが良いとされているため、補聴器の装用は推奨されています。

先天性難聴には、重度難聴に分類されることが多く、上記にあるように、補聴器の他にも人工内耳も検討の対象になります。

ただし、人口内耳の最大のデメリットは、手術とその後の定期検査が必要なことです。

 

突発性難聴

難聴とは無縁の方が、ある日突然難聴になってします症状です。

これは、ストレスなどが原因なことが多いようで、医療機関での治療が良いと思います。

なので、補聴器が検討の土俵にあがる話にはなりにくいのかなと思います。

 

以上が、難聴についての説明になります。

難聴かどうかは医師によって診断される内容ですので、聞こえが悪くなったら医療機関での受診がオススメです。

 

>>次のページ:補聴器を使う意義