補聴器のフィッティングとは?

難聴と一言に言っても、症状の程度や状態は十人十色です。

また、人によって補聴器を使いたい状況も違います。

つまり、補聴器の使い方は千差万別なのです!

そこで、一人ひとりに補聴器を調整する作業が必要になります。

それらの作業のことを補聴器のフィッティングと言います。

 

フィッティングを行う人は?

補聴器は医療機器なので、医師によって補聴器の使用が必要と診断されたりします。

しかし、日本の現状では、補聴器のフィッティングの全ての作業を医師が行う例はほとんどありません。

言語聴覚士(ST)、補聴器の販売員(認定補聴器技能者)、特別支援学校の先生、補聴器メーカーなど、多くの職業の方が関わります。

 

フィッティングの作業

ざっと流れをまとめます。

  1. きこえの状態の確認
  2. 生活における音環境への現状と要望の確認
  3. 補聴器の選択
  4. 補聴器の形の調節・装用方法の説明
  5. 補聴器の音の調製
  6. 補聴効果の確認
  7. 補聴器の使用方法の説明
  8. 補聴器の点検・修理

4〜8は定期的に繰り返し行っていきます。

補聴器業界では、「フィッティング」=「5.補聴器の音の調製」というイメージが強くなっていると思いますが、実際にはこれら全てをフィッティングと考えて、補聴器装用者の対応をしていくべきだと考えます!

 

>>次のページ:フィッティング処方式

<<前のページ:補聴器の機能