補聴器のデジタル機能
補聴器にはデジタル信号処理によって実現した様々な機能があります。
この記事では、そのような機能についてまとめます。
ノイズリダクション
機能の特徴 | ずーっと鳴っている定常的な雑音をカットする
音声へ悪影響を及ぼす雑音成分のカットが目的 機能の強さを段階的に設定できる補聴器が多い |
得意分野 | 交通騒音や換気扇など機械の駆動音をカットする |
デメリット | 低域の利得を落とすので、会話成分も小さくなる可能性がある |
設定方法 | 静かな環境で使う場合はOFFでOK。
駅や空港など騒がしい環境で使用する場合はON(強め)。 それ以外はON(弱め)が無難。 |
ハウリングキャンセラー
機能の特徴 | ハウリングを検知して抑制する |
得意分野 | 補聴器のハウリング |
デメリット | 抑制する方式によっては音質に違和感が生じる
電池消費量が上がる場合がある |
設定方法 | 基本的にOFFに設定し、ハウリングが生じやすい場合のみにONに設定する。 |
ハウリングについては、こちらの記事をご覧ください。
指向性
機能の特徴 | 音が鳴っている方向を検知して、適切な処理を行う
方向検知のため、補聴器にマイクが2つ必要 |
得意分野 | 複数の処理方法がある
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デメリット | 設定以外の方向の音に関しては反応が鈍くなる |
設定方法 | 使用環境と機能の目的を照合して設定する。
例えば、対面会話やテレビ鑑賞では”正面の音を聞き取りやすくする”機能が有効だが、オフィスなど複数の方向から声をかけられる場合には適さない。 |
今後も定期的に更新を予定しています。