先天性難聴には早期の対応が効果的

Hearing Reviewで紹介されていた記事を訳して、紹介します。

元ページ:Children with Hearing Loss Benefit from Early Interventions, ‘Pediatrics’ Study Says


AAPニュースによると、先天性難聴の子どもには早期に対応することで言語能力が発達しやすいという研究結果が発表された。

AAP Early Hearing Detection and Intervention guidelinesというガイドラインでは、

~生後1ヶ月:スクリーニング

~生後3ヶ月:難聴の診断

~生後6ヶ月:早めの対策

ということを要求している。


(解説)

スクリーニングは、脳波を見ることで聴覚が正常かどうかを判断するが、正答率は100%ではありません。スクリーニングで疑わしい結果であった場合は、詳細な調査をすることで、生後3ヶ月までには、難聴であるかどうかの診断結果を得られるようにすることが重要であるとしています。

その後生後6ヶ月までに、補聴器や人工内耳を使用することで難聴に対処することを推奨している。


より詳細な調査を行うため、350人の3歳までに補聴器や人工内耳をつけた両耳に先天性難聴をつけた子どもと、120人の健聴者で、5~6歳時の言語能力の比較を行った。

その結果、補聴器や人工内耳を使い始めた時期が、生後24ヶ月までのグループより、生後3ヶ月までのグループの方が、明らかに言語能力が高い結果となった。また、その傾向は、聴力レベルが50dBHLのグループより70dBHLのグループの方が、顕著であった。


(解説)

実験結果の要点は2点。

  1. 補聴器や人工内耳を生後3ヶ月など早めに付けたほうが、言語能力が高くなる
  2. 70dBHLと耳が悪いほど、早めに補聴器や人工内耳を使うことで、より効果的に言語能力を取得できる。

 

日本でも早めに難聴に対応できるように、聴覚スクリーニングなど難聴を発見できる検査を推奨しています。

先天性難聴に対しても、早めに補聴器や人工内耳が使用されることで、より効果的に言語習得されることが望まれています。

今回紹介した研究結果も、その裏付けとなるものだったと思います。

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